50歳 元会社員 M.Tさん
退職後に夫婦で有意義な時間を過ごす事ができるのも主人のおかげです
出会いはお見合いでした
主人との出会いは25年前のお見合いです。
今ではあまり聞きなれないと思いますが、当時は結婚相談所や知人の紹介でのお見合いは、それほど珍しくない出会いの場でした。
第一印象は可もなく不可もなくというのが正直なところですが、緊張して汗だくになっている主人の姿に、好感を持ったのを覚えています。
それからお付き合いが始まりましたが、職業柄あまり頻繁にデートも出来ず、もちろん今の人たちのように同棲という事も出来なかったので、主人の事をすべて理解していたという訳ではありません。
しかしお見合いは最初から結婚を前提としたお付き合いですから、トントン拍子に話は進み、1年足らずで結婚式を迎えました。
戸惑いが多かった結婚生活
基本的に主人は留守にすることが多かったので、子育てや家事についても協力するという事はほとんどなくて、官舎での慣れない生活と格闘しながら、苦労する事も多かったのも事実です。
また緊急事態が起これば真っ先に派遣されるので、家族旅行をキャンセルしたり子供の行事に参加できないというような事は日常茶飯事でした。
でもそういった生活にもだんだんと慣れていきました。
主人自体は、家族に愛情を注いでくれていたので、私の不満が募るような事はなくて、何年か経てばまさに
「亭主元気で留守が良い♪」
という生活になりました。
転勤も何度か経験しましたが、前向きに考えれば新しい場所での新しい生活を楽しむ事ができます。
子供にも様々なことを経験させてあげられます。
個人的には主人の姑とさほど付き合わずに済む事が何より良かったです。
退職後は穏やかな日々を送っています
自衛隊の定年は一般企業よりも早いので、主人も2年前の55歳に定年を迎えました。
退職してすぐの頃は、何をして過ごせば良いかわからなかったようですが、元々主人が興味を持っていた陶芸を勧めてみたら、今ではほとんどの時間を陶芸に費やすようになりました。
陶芸にすっかりはまっています。
私の方も主人がいない生活に慣れていたので、陶芸に出かけてくれると助かりますね。
ですが、それまで主人は自分のやりたいことも犠牲にして仕事をしていたので、楽しみが見つかって良かったと心から思っています。
お互いが好きな事をしながら生活している今が一番夫婦らしい生活と言えるかもしれませんね。
なかなか行けなかった海外旅行を楽しむことが出来るのも、一生懸命働いてくれた主人のおかげだと、改めて感謝をしております。