Q.自衛官は1年のうち半分は家に居ないと聞いたけど、海外に長期滞在する勤務もあるの?
A.自衛官を目指す人の中には海外派遣を希望して入隊する人もいるようですが、すべての人にそのチャンスがあるとは限りません。
陸上自衛隊の場合は「支援」という形で海外派遣される場合が多く、行き先は発展途上国の場合が多いようですね。
地震や台風など自然災害にあった場合の支援では物資や医薬品を運んだり、ビルや家屋の補修作業にあたったりしますが、長い場合はそれが何年も続きます。
もちろん交代制なのでずっと行きっぱなしという訳ではありませんが、週休二日制の一般企業に勤務する男性に比べれば比較にならないほど家を空ける日が多いと言えます。
海外に派遣される自衛官の中でもエリートと言われているのが「戦闘職種」です。
主な仕事は自衛隊の救護ですが、レンジャー資格は取得するのが非常に難しく、また曹以上の階級の隊員でなければ海外派遣はされません。
海上自衛隊の場合も災害時の救援がほとんどですが、時には掃海艇で海中にある兵器の除去作業を行ったり、最近の例で言うとソマリア沖での海賊対策の為護衛艦が派遣されたりした事もありました。
PKO(国際連合平和維持活動)の活動としても、南スーダンの交通インフラや学校の建設などを2011年から現在も行っています。
※画像は防衛相HPより
自衛隊の海外派遣は1991年のペルシャ湾への海上自衛隊の掃海部隊が初めての実務となります。
国内のみならず海外での支援も行うのが自衛隊の仕事でもあるので、必ずしも海外に長期滞在する勤務が無いとは言い切れません。
時と場合によってはそれが長期化する可能性もありますし、すぐに帰って来れる場合もあるでしょう。
ただし海外派遣には1日約1万円の手当てが発生するので、3か月行けば単純計算して90万プラスされる事になります。
それが目当てとは言えませんが、海外派遣の希望者はかなり多く、選抜されないと行けません。
また国内で災害などが起こった場合などに、長期間家を空けることもあります。
自衛官との交際や結婚には付き物なのが「一緒にいる時間が少ない」という問題です。
しかしそれは改善しようと思っても当人同士ではできない問題なので、特に女性側は諦めるしかありません。
もし自衛官との結婚を望んでJ婚を始めようと思っているなら、自分はそのような状況にも耐えられる強い精神力があるかどうかを考えてみて下さいね。