Q.自衛官の福利厚生は充実していると聞くけれど、具体的にはどんなものがあるの?
A.自衛官は国家公務員なので、福利厚生や社会保障は私たちが思っている以上に充実していると言えます。
自衛官は国家公務員の中でも特別な任務に就いているとされるので、一般公務員に比べて手当てや福利厚生面でも自衛隊の特殊性を考慮した制度になっています。
まずはお給料が安定している事が挙げられます。
学歴や在職歴によって異なりますが、年1回の昇給と年2回のボーナスがあり、基本的には週休2日制、年末年始の休みや夏季休暇もとれます。
お給料の他に手当ても充実しているのが自衛官ならではの特徴です。
一般企業でももらえる住居手当、扶養手当に加えて
- 地域手当
- 寒冷地手当
- 感染症看護等手当
- 海上警備等手当
- 航海手当
- 航空手当
- 災害派遣等手当
- 夜間看護等手当
- 乗り組み手当
- 落下傘降下作業手当
- 除雪手当
- 国際緊急援助等手当
- 南極手当
- 夜間特殊業務手当
- 予備自衛官手当
- 爆発物取扱作業等手当
- 対空警戒対処等手当
- 小笠原手当
…など数え切れないほどの手当てが存在します。
また訓練期間中は訓練施設で生活をするので、食費などは一切かかりませんし、制服や作業服も支給になるので、生活費はほとんど必要ないと言えるでしょう。
また駐屯地ごとに官舎が用意されているので、結婚後は破格の家賃でそこに住む事ができます。
ケガや病気になった時は「自衛隊病院」で受診できます。
この病院は防衛庁が運営していて、基本的に自衛官、事務官、技官、またはその家族だけが利用できる病院となっていますが、自衛官は受診も検査はもちろん、治療まで無料になります。
常に危険と隣り合わせの仕事である自衛官の保険は、
- 団体生命保険
- 家族団体傷害保険
- 生命共済
- 火災共済
など多岐にわたり、年金には
- 退職共済年金
- 若年定年退職者給付金
- 障害共済年金
- 公務災害補償
など、一般人には聞きなれない種類もあるようです。
自衛官は入隊してすぐにやる事の一つに「保険の加入」があります。
と言ってもゆっくりと説明を聞いて選んでいる暇もないので、とりあえずは防衛省独自の団体保険に加入してケガに備えるというパターンになります。
段々と余裕が出てきて保険の事を考えるようになると、比較的保険料が安い団体保険に複数加入するようになりますが、多い自衛官になると30口程加入している人もいるようです。
また防衛省が共済している全国の施設が格安で利用できるので、会員制リゾート施設や会員制スポーツクラブなど幅広いサービスが安く利用できます。
夏季休暇やまとまった休みを利用して家族旅行に出掛ける際に利用する自衛官も多いようですよ。
安定した収入と充実した福利厚生のおかげで少ない支出におさえる事ができるのは、自衛官と結婚する大きなメリットと言えるでしょう。
この不安定な景気の中でJ婚が人気になるのも頷けますね。