Q.自衛官と結婚したら専業主婦になれるの?それとも働かなければ経済的にやっていけないの?
A.結婚するとなれば専業主婦になれるかどうかは女性にとって重要な問題ですよね。
自衛官と結婚した場合は、一般企業のサラリーマンに比べると専業主婦になる確率は高いと言えます。
その理由はもちろん経済的に安定している事もありますが、自衛官の勤務体制にも大きく関係しているようです。
自衛官に転勤は付き物なので、辞令が出たら日本各地どこへでも転勤する事になります。
家族は夫の転勤について行く場合がほとんどなので、どこに住んでも正社員で働く事が難しいと言うのも専業主婦でいる事の理由になっています。
さらに幹部自衛官の場合は2~3年の間隔で転勤があるので、なかなか仕事を見つけようにも難しいという現実があるでしょう。
また辞令が出てから1週間ほどで引っ越さなければいけない場合もあるので、勤務先に「1週間後に夫が転勤になるので辞めさせて下さい」と言うのも迷惑がかかるという理由で、パートやアルバイトならまだしも正社員としては働く気になれないと言う人もいます。
結婚後も仕事をしたいというキャリア志向の女性にとっては少々厳しいかもしれませんね。
自衛官は家を空ける事が多いですし、早朝に出勤して深夜まで勤務という事も多々あります。
結婚して子供ができた場合は、家事や育児を全て一人でこなさなければいけない状況になり、子供が病気になった場合はもちろん、自分の調子が悪い時でさえも家事と育児をしなければいけないという事もあるでしょう。
夫に頼る事も出来ず、転勤で地元を離れてしまったら身内にも頼る事ができないので、家の事は妻である自分が全て行わなければならないとなると…やはり仕事を持っているとキツいので専業主婦でしかやっていけないという事になりますよね。
また主婦には家事や育児以外にも様々な仕事があります。
地域の行事や学校のPTAなどもそうですし、子供の行事にも父親が参加できないとなれば一人で二人分頑張らなくてはいけません。
さらに震災などの自然災害が起きれば当然自衛官は家に居て家族を守るのではなく、被災地で救助活動にあたることになるので、一番危険な時に旦那さんがそばにいない事も考えられます。
とはいえ「国民の安全を守る」のが自衛隊の仕事なので、もし自分が一番助けてほしい時に旦那さんがいなくても、妻としてその仕事を理解して誇りに思えるようになる必要があります。
しかしそれでも「J婚」という言葉が流行るように、自衛官との結婚が人気なのは、やはり安定した収入面が大きいと言えるでしょう。
自衛官は国家公務員なので、奥さんが仕事をしなくても普通に生活できるだけの収入がありますし、さらにその状態でマイホームを購入する自衛官も多いです。
今の世の中、専業主婦になりたくても経済的に無理という風潮が強い中、家事や育児を一人で負担しなければならないというリスクがありながらも、経済的な心配も無く専業主婦になれるというのは自衛官の人気の秘密かもしれませんね。