昨今は「J婚」などと自衛官との婚活がブームになっていますが、具体的な自衛官との結婚式や余興などの内容については知らないという人も多いのではないでしょうか??
一般の会社に勤務する人とは異なる慣習や余興などもあるので、事前に知っておかないと花嫁が後悔してしまうこともあります。
せっかくの結婚式を嫌な思い出にしないように、内容についておおまかに覚えておきましょう。
まず自衛官ならではの結婚式として知られているのが、一般的なタキシードではなく専用の儀礼服と呼ばれる礼服を着用することです。
これは現役で在職している自衛隊員だけが着用できる礼服で、花嫁がお色直しする際に一緒に着替えることが多いです。
自衛隊員だけでなく、警察官や消防隊員なども式典の際に着る制服のようなもので、肩に金のモールが付いたり階級章に飾りが付いたりしています。
腰に儀礼用のサーベルを下げるのは共通していますが、陸上自衛隊と海上自衛隊、航空自衛隊でデザインも微妙に異なります。
自衛隊員本人が所有しているものではなく、ウェディングで利用するためには専門店からレンタルする必要があります。
レンタル費用は1着あたり約30,000円程度となっており、一般的なタキシードなどと比べても極端に高くも安くもありません。
儀礼服は滅多にお目にかかれない代物なので、式に参加したゲストからもカッコイイと羨望の眼差しを注がれることも多々あります。
予約が埋まってしまうことはほとんどありませんが、披露宴の日取りが決まったらできるだけ早く予約をしておくようにしましょう。
また、自衛隊員の披露宴は招待人数がかなり多くなる傾向にあります。
所属している隊の全員を招待することも珍しくなく、その場合は職場関係者だけで100人を超えてしまうこともあります。
その場合は広い式場や数多くの料理、ドリンクに引き出物などが必要となるため、やはり披露宴にかかる費用が気になってしまうところです。
中でも料理については特に注意が必要で、体力がものをいう自衛隊員の場合は一般的な披露宴料理では量が少なく文句を言われてしまうこともあるのです。
自衛隊員のゲストの分だけでも少し多めの料理にするなど工夫したいところなので、そういった対応が可能かどうか式場とよく相談しておきましょう。
全国各地に割引適用となる式場はあるので、費用が高くなりがちな場合はこういった式場を選んでおくのもポイントです。
割引を適用したとしても、ホテルで広い式場を借りて披露宴を行う場合は300万円以上かかってしまうケースがほとんどです。
割引が効かない式場で挙げる場合はこれ以上になるので、準備できる資金も考えながら新郎新婦や親族でよく検討して決めるようにしましょう。
また、自衛隊員との披露宴で花嫁側が注意しておきたいのが、ずばり余興です。
自衛隊員はバリバリの体育会系職場であるため、余興もそういった体質を持ったものが多くなっています。
特殊な業務や特徴を活かした奇抜な内容を披露されることも珍しくなく、カッコイイと評判のものから下品だと大不評のものまで様々なものがあります。
よく見られるものとしては、まず模擬訓練が挙げられます。
自衛隊員の制服ともいえる迷彩服を身に着け、普段行っている模擬訓練を軽く披露すると言った内容です。
一般のゲストはまず間近で目にすることのない余興なので評判も良く、新郎が普段どんなことをやっているか知ることができるので花嫁からも喜ばれることが多いです。
ただ、年配の親族などは迷彩服でおめでたい席に登場することを非常識と憤慨する人もいるので、事前によく話しておいた方が良いでしょう。
体育会系である自衛官は年上の上司や先輩を喜ばせるという意識が強いため、男性受けの良い裸ネタや身体を張るケースが多いのです。
上半身裸だけならまだ良いのですが、中にはパンツだけやふんどし姿で登場する人たちもおり、女性ゲストや年配の方を中心に下品で不謹慎だとドン引きされてしまうことが多いです。
武道の披露そのものは非常にカッコよく見栄えも良いので、どうしてもやりたい場合はせめて上半身だけ裸にする程度で留めてもらうようにお願いしておきましょう。
この他、陸上や海上、航空などそれぞれの所属に応じた装備品を活用したファッションショーなどもあります。
これなら見ていても純粋に楽しいですし、下品なことも無いので女性から白い目で見られることもありません。
このように、自衛官との結婚は一般的なサラリーマンとの披露宴とは違って特殊なことが多くあります。ゲストの数が多くなりがちなのは費用にも直結する重要なポイントですし、余興についてもゲストの気分に関わってくるので無視できません。
事前にしっかり打ち合わせ、花嫁側の意見を通しておくことも大切なので、良い結婚式にするためにも注意しておきましょう。