Q.一般企業は不況のせいでリストラされる事があるけど、自衛官もリストラされる事はあるの?
A.民間企業では経営不振の打開案としてリストラが行われる事も多いようですが、自衛官の場合よほどのことがない限りリストラが実行される事は考えにくいと言るでしょう。
自衛官は公務員なのでリストラの影響を受ける事はありません。
例えば犯罪行為で懲戒免職になるという場合以外は辞めさせられる事が皆無に等しいので、リストラの心配も無いと言えます。
公務員にリストラが少ないのは、民間企業のように営利企業ではないからです。
そもそもリストラは「採算が合わない」から行われるのですが、警察官や自衛官など公務員のお給料は国の税金で賄われているので、赤字になったところで国が何とかしてくれるという仕組みになっています。
さらに自衛官の場合は定員より少ないという事情もあり、自衛官をリストラすれば今以上に減ってしまうので、定年退職と依頼退職以外は考えにくいでしょう。
ただし民間企業のリストラとは違いますが、似たようなことが行われる場合もあります。
自衛隊には部隊の改編が行われますが、その際に今まで慣れ親しんだ部隊からの除隊を命じられ、自分の意に反して除隊するという形をとる場合は、本人の心情的にはいわゆるリストラと同じ意味合いになるでしょう。
また任期制隊員の継続採用が厳しくなっているという風潮もあるようで、採用も3度目以降になると任期制で継続していくのが難しく、仕方なく退職するとういう例もあるようです。
今は大企業でも何かをきっかけに経営不振になりリストラされる確率がゼロとは言えませんよね。
それを思えば自衛官という仕事は安心と言えるのではないでしょうか。
ちなみにアメリカでは太り過ぎの軍人は解雇されるという事もあるようですが、日本の自衛隊は「身分保障」という法律で守られているので、任務が不可能なほどの病気やケガ、体力的に任務に耐えられないという事がない限りはリストラが行われる心配はないと言えるでしょう。