Q.ずっと地元の駐屯地にいる自衛官は少ないって聞いたけど、自衛官って転勤が多いの?内示はいつ?
A.単刀直入に言うと、自衛官に転勤は付き物です。
駐屯地は日本各地にありますが、辞令が出れば北は北海道から南は沖縄まで、様々な所に転勤となります。
特に幹部自衛官となれば2~3年ごとに転勤する場合もあり、曹階級だと5年~10年に1回が相場ですが、もちろん特別な理由がない限り家族もついて行くのが普通でしょう。
また、「この駐屯地に何年勤務したから」などというはっきりした期間も決まってません。
「地元に帰りたい」
「都心部が良い」
「暖かい所が良い」
など自衛官にも個人的な希望があるでしょうが、人数も多いですし決して希望通りに転勤できるとは限らないようです。
自衛官の転勤の時期は基本的に年に2回で、3月下旬~4月1日にかけてと、8月1日です。
事務官の場合は4月1日の年に1回のみになります。
※事務官の場合は制服を着ている自衛官と違って、スーツを着用しているので「背広組」と呼ばれたりします
しかし新入自衛官や曹などの階級が低い自衛官の場合は、特定の転勤時期が定められていないようです。
若手自衛官の転勤の目的は、視野を広げる為であるという意味合いも込められているので、突然の転勤も必然と言えるのでしょうね。
しかし1か月前には必ず内示が出るはずなので、今日聞いて明日転勤しなさい!という事は無いモノと思って安心してください。
4月1日の場合は2月下旬頃、8月1日の場合は6月下旬頃に内示が出るそうです。
自衛官と結婚した女性は専業主婦になる傾向が高いようですが、これは転勤がある為に正社員として働く事が難しいという事が関係しているようです。
転勤が多いと大変なのが荷造りですよね、夫婦二人ならまだ良いですが、小さな子供がいるとなると荷作りだけで大変ですし、周りに身内がいないとなれば子供を預けるわけにもいかず一人で引っ越しの準備をしなければなりません。
自衛官の奥さん達は、転勤に備えて普段から部屋を片付けるようにしていたり、なるべく物を増やさないようにしたり、どんな部屋でも使えるように家具も小さめを買うようにしたりしているようです。
しかし転勤が多いのは悪い事ばかりではありません。
新しい土地で新しい生活をスタートさせる事を楽しめる人にとっては、いつも新鮮な気分を味わう事ができるでしょう。
自衛官の転勤先には官舎があり必然的に同じ自衛官の家族が多いので、同じ境遇という事もありすぐに打ち解ける事ができます。
子供の学校の事や近所の情報などを聞けるのも主婦にとっては助かりますよね。
自衛官との結婚を考えているなら、転勤の覚悟は必要です。
交際中にも遠距離や会えない時間が多いという試練を経験すると思うので、精神的には強くなるはずですが、結婚後の転勤となると状況は変わってくるかもしれません。
転勤の内示が出る度に
- 単身赴任をするのか?
- それとも家族で引っ越すのか?
と家族会議が行われる自衛官の家庭もあるようなので、結婚前にきちんと話し合いをして、子供が嫌といったらどうするのか、単身赴任でも良いのか、専業主婦になるのかそれとも働きたいのかなど、家族としての身の振り方を考えておくのも良いかもしれませんね。